「『屋上ビオトープ観察日記』 7月

“チョウやトンボ、鳥たちがやってきてくれる屋上ビオトープづくりをめざして”
いよいよ実験が始まりました。
一番はじめに来てくれた生きものはなんだったと思いますか?

できたばかりのビオトープにはまだ十分な植栽ができていませんが、約80m2の
ビオトープには、小川や池があり、水を入れて2〜3日後には、なんと!アマガエ
ルが一番乗りでやってきました。

「えっ!屋上にカエル?…」いったいどこから上がって来たんでしょう。
アマガエルが来てから3〜4日後、池の中に動き回るたくさんの小さな黒い生きもの
たちを発見!。

「えっ!おたまじゃくし?…」「ほんまかいな」
スタッフの驚きをよそに、まだ2〜3ミリのおたまじゃくしは群れ遊び、アマガエルは
気持ちよさそうにスイスイ泳いでいます。
導入したヨシマットに卵が付いていたのでは?との意見もありますが、ここはしばらく、
カエルになるまで様子を見ましょう

う〜ん、それにしても、こんなに見事なカエルの“平泳ぎ”(?)を見るのは、とても久し
ぶりな気がします。

<最初に植栽した植物>
ツバキ、ヤマボウシ、クスノキ、ユキヤナギ、コクチナシ、ヤマブキ、ツツジ、バラ、
アベリア、カボチャ、ワイルドストロベリー、レースラベンダー、
<水辺の植物>
セリ、ヨシマット
<その他>
屋上にもともと生えていた雑草・苔類

<観察チーム>
☆アドバイス:府保健環境研究所(以下「保環研」)
       中嶋主任研究員
(メンバー)斉藤、白木、辻、永井、中野、濱村、福本、山野
(事務局)水谷、(お手伝い)府・奥谷

7月3日(木)くもり時々雷雨
【観察チーム学習会】参加者7名
中嶋主任研究員から、生物調査の方法の説明と屋上ビオトープの植栽への提案が
ありました。これまで、中嶋さんが取り組んでこられたビオトープに関する生物調査の
研究成果をご説明いただいた後、どのような植栽や生きものを呼び込む仕掛けをした
らいいかをみんなで話し合いました。

【観察日記から】

7月8日(火)くもり 
アメンボの幼虫(2〜3ミリ)を数匹確認。ここで生まれたものらしい。
ウスバキトンボ飛来。

7月10日(木)くもり時々晴れ
【植栽の補植作業】
中嶋さんのアドバイスにより、保環研敷地内のビオトープとその周辺の空き地の植物
調査を行い、屋上ビオトープに導入する植物を選定。
<導入した植物>
ツタ、メキシコヒマワリ、コスモス、ニンジ ン、キャベツ

7月11日(金)くもり時々雨
マツモムシ(池)、シオカラトンボ飛来、オタマジャクシ4〜5ミリに成長。

7月18日(金)くもり時々小雨
ショウジョウトンボ飛来。保環研のトンボ池で羽化したものだろう。
ウスバキトンボが単独で打水産卵。

7月22日(火)くもり
キャベツにモンシロチョウが産卵。池の中でシオカラトンボのヤゴも確認。

7月23日(水)雨のちくもり
みかんの葉にふ化したてのナミアゲハの幼虫を確認。
スズメガ科のオオスカシバが、アベリアの蜜を求めてやってきた。
羽は透明で体がウグイス色したきれいな蛾だ。

7月28日(月)くもり時々晴
ギンヤンマ、オオシオカラトンボが飛来。どんなものか様子を見にきたのだろうか?

7月31日(木)晴
おたまじゃくしは、体長10_に成長真っ只中。足がはえてるものもいた
(直にカエルだ!)。
洛西エコでもお馴染みのアオモンイトトンボが2匹いた(どちらも♀)。

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